スネアドラムをチューニングしたいけれど、やり方が分からない!と多くのドラマーが考えているはずです。
そんな方々のためにスネアのチューニング手順を紹介します。

そもそもチューニングってなに?なぜチューニングが必要なの?

ギターやベースで言うチューニングは弦を「正しい音程」に合わせることですが、
ドラムのチューニングは楽器を「自分の求める音色」に合わせることです。
特に音にこだわりがない、音楽スタジオやライヴハウスで用意されたドラムの
デフォルトの音で十分という方もいると思いますが、チューニングによってスネアの音色は全く異なるものになります。
また、スネアはドラムセットの中でも特に重要な楽器であり、スネアの音色を変えることは楽曲全体の印象を変えることにもつながります。
自分のスネアを持っている方、少しでも音にこだわりたい方には必須のスキルです。

スネアのチューニング手順

必要なもの

  1. スネアドラム
  2. チューニングキー
  3. ドラムスティック

チューニングには少なくとも上記の3つが必要です。

スネアの音程を調整するのにチューナーなどを使う方もいますが、無くてもチューニングは可能です。

チューニングの準備

まず、全てのボルトを緩めてスネアシェルからヘッドとフープを外します。

分解したスネアを再度組み立てていきます。
シェル、ヘッド、フープの順に重ねますが、この時シェルの縁とヘッドの外枠が均等に重なるように乗せるのがポイントです。
ヘッドがずれていると後のチューニングが困難になります。

また、フープの穴からボルトを垂直にラグに差し込めるよう、フープの穴からラグの穴を覗けるようにフープを置いてください。

ボルトを締めてヘッドとフープを固定しますが、写真の①~⑧の順に対角線ごとに締めていきます。

まず全てのネジを指で回せるところまで締めたら、チューニングキーを使って締めます。
①~⑧の順にネジを半回転(180°)ずつ締め、二回目に1/4回転、三回目に1/8回転…と回転の幅を少なくしながら、好みの音に近い所まで締めます。

チューニング方法

自分の求める音/楽曲に合う音色をイメージしながらスネアの音色を調整します。

まずスナッピーをオフにして、ヘッド上のボルトから2~3cmの箇所をスティックで叩き、隣のボルト付近も叩いて音を聴き比べます。
少し音程が違うと感じたら、ボルトを回して調整します。これを繰り返し、各箇所の音程を均一に揃えます。

まとめ

はじめの内は、思うようにチューニングが上手くいかず落ち込むこともあると思いますが、あまり神経質になる必要はありません。
最初は「ヘッドの音程を均一に揃える」くらいの軽い気持ちで臨むことをオススメします。