こんにちはスタジオ43編集長(自称)の山本です。ギターを買ったばかりの人に多いかと思いますが、ギターのジャック緩んでいませんか。
ギターのジャックが緩んでしまってジャックを触ると「ガサガサ」という嫌な音を発していたらもうダメです。
悪化してしまう前にすぐに対策をしましょう。
緩んだナットを手で回してはいけない理由
ジャックを固定しているナットが気づいたら緩んでいるなんて事はギターをやっていたら必ず経験するかと思いますが、そのナットを手で回すとある程度までは締まります。またすぐに緩まないようにきつく締めようとするとジャック本体が一緒に回ってしまいます。
ジャックの裏にはギターの音の信号を伝送している細いケーブルが接続されています。無理に回すと細いケーブルなのですぐにちぎれてしまいます。
ちぎれてしまうとギターの音は出ないです。
画像のようにゆるいナットを無理に回した結果配線がちぎれてしまっています。安心してください簡単に直せます。
ジャックの配線の修理準備
ギターの配線は基本的に+(ホット)、-(コールド)で構成されています。このどちらかもしくはどちらも配線がちぎれている場合は正しいところに付け直せば元どおりになります。
配線の調べ方
片方だけの断線の場合は付いてないところに配線するといいのですが、どちらも切れてしまってどこに付いていたのかわからないというときは有色HOTという言葉で覚えましょう。
有色HOTとは
有色HOTというのは色が付いている方がホットですよという決まりです。
今回の赤と黒の配線では色が付いているのは赤なので赤がホットということになります。
ジャックのどこにつけるのか
配線のホット、コールドがわかったところでその配線をどこにつけるのかわからないかと思います。シールドはチップがホットでスリーブがコールドになっています。対応している箇所に配線するのです。
ジャックの調べ方
ジャックを調べるにはテスターで導通チェックを行います。導通チェックというのは2本のテスター棒の当てた位置が接触しているのか否かを調べる為の作業です。
配線を半田付けするところと爪の箇所を当てて「ピー」という音がなればそこの箇所は接触しているという事になります。
今回の例でいうと赤の配線は赤のテスター棒がくっついているところになります。
すなわちホットの端子はここですということ。
ジャックの配線手順
ギターの配線が調べられたところで早速修理に取り掛かります。
道具
- 半田ごて
- 半田を綺麗にするたわしのようなもの
- 半田
- 半田吸い取り線
とりあえず半田をする最低限必要なものです。
- 六角のナットを回す工具(このタイプじゃなくてもいいです)
- ドライバー
ワイヤーストリッパーはなければないでいいのですが、あるとすごく便利です。
配線の太さを気にせず被覆を剥いでくれるタイプのワイヤーストリッパーは非常に便利です。
手順
ジャックを格納している蓋を開けます。
被覆をはぐ
断線している配線の被覆を剥きます。今回はオートワイヤーストリッパーを使用しています。
被覆を剥きたいところに合わせて握るだけです。
このように配線をむき出しにできたら次のステップです。
細い線が合わさっているので、ほぐれてしまわないようにねじります。
半田を除去する
古い半田が残っているのでジャックの接続部から半田を除去してきます。
半田吸い取り線を当てて半田ごてをで温めて古い半田を半田吸い取り線に移します。
半田づけ
半田を除去すると輪っかのようになっているので、先ほどねじった配線をくぐらせておきます。
半田付けします。
半田づけは慣れが必要なので、最初のうちは力任せに押し付けてしまいがちですが強く当てれば融ける訳ではないので気をつけましょう。
半田付けに自信がなければ半田づけが得意そうな顔のスタジオスタッフに相談してみましょう。
組み付ける
半田づけが完了したらジャックをプレートに固定しましょう。
共回りしてしまわないように裏側からジャック本体を押さえながら、ナットを締めていきます。13mmのソケットはここで登場します。ジャックのネジ溝を傷つける事なく組み付けられるので、個人的には大変重宝しています。
ギター用の工具という訳ではないのでもっと最適な工具が存在しているかもしれませんが、ホームセンターで手に入るのでおすすめです。
まとめ
ジャックのナットがゆるんでいたら、すかさずジャックを固定しているプレートを開ける。ジャックの配線が断線していなければ、ジャック本体を持ちながらナットを締める。
断線していれば、配線をつけなおす。
配線の付け方がわからなくなってしまったり、迷宮入りしてしまって困ったら一人で抱えこまずに大人の人に相談する。